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【コラム】「ウイルスうつしてやる」人は潜在的にたくさんいる。自分がコロナだと分かると職場が営業停止になるから、検査を受けない人が結構いる現実。

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なかなか新型コロナの検査をしてくれないと怒る人についてはニュースやメディアで話題になっていますが、むしろ検査して欲しくないという人も実は結構な数いるのではないかという話です。

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先日愛知県・蒲郡市で医療機関の自宅待機要請を無視し飲食店などに行っていた50代の男性の行動が物議を醸していましたが、相手をした30代の女性の感染が確認され、警察が捜査を開始しました。

この件は男性の行動があからさまに悪い行為であったため、世間から大変なバッシングを受けましたが、潜在的に「ウイルスうつしてやる」マインドの人はたくさんいるはずです。

某お店でバイトしている友人(Aさん)と電話する機会がありました。Aさんはどこにでもいそうな普通の若者で、普通のお店でバイトをしており、店との関係も良好です。

Aさんは先日から風邪の症状があったため、病院を受診しました。

その際「新型コロナウイルスの検査はしないのですか?」と医師に尋ねましたが、条件に合わないということで、新型コロナウイルスの検査はしませんでした。

私が「本当に全然検査してくれないんだね。心配じゃない?」と尋ねると、Aさんは「たとえ新型コロナでも新型コロナと診断されたくない」と言います。

続けて言います。「だって自分がもし新型コロナに感染していることが分かったら、店の営業も止めなくちゃならないし、風評被害もあるじゃん」。

私は何も言えませんでした。Aさんのバイト先の店は、営業が数週間も停止すれば簡単に潰れてしまいそうな店だからです。

現に私の知り合いの店は数ヶ月前に開店したばかりなのに、新型コロナの影響で3週間人が来なかったため、店を閉じなくてはならなくなってしまいました。

そのような小さな店は結構な数あって、従業員は自分が「新型コロナかも」と思っても店への迷惑や自分の働く先が無くなる恐怖から「ただの風邪」と言って、病院に診察には行かないケースもあるのではないでしょうか。店との関係が良好だったり、働いている期間が長いほど店への恩義からその傾向は強くなるでしょう。

そう考えると、従業員が安心して「自分がコロナだ」と言える環境づくり、つまり店が営業停止しても店や従業員が損失を被らないようにサポートする体制が、新型コロナ感染拡大の防止にかなり大切になってくるのではないでしょうか。

誤解を恐れず言うなら、「新型コロナウイルスに罹ってラッキー!と思えるようなメリット」がないとわざわざ検査してまで自分の稼ぎぶちを無くすような人はいないのではないでしょうか。

もちろん、検査しないデメリットをめちゃめちゃ大きくする方法(検査受けないと重い罰則にする、外出禁止令など)もありますが、被疑者が「ただの風邪だと思ってた」と言えばそれまでだし、経済的ダメージを考えるといつまでも外出禁止にするわけにもいかないでしょう。

核家族化が進み、結婚率も下がっている日本、老齢の両親とは離れている働き手の若い人は目の前の若い家族や友人が大丈夫なら大丈夫と考える人も多いでしょう(大切にする高齢者が身の回りにいない)。

では、「新型コロナに罹ってラッキー!と思えるようなメリット」とは何でしょうか?

それは政府による休業期間の利益の補填がメインになるでしょう。または、新型コロナで休業になってしまった企業や人に対してのクラウドファンディングとか。

今の政府の「無利子融資」はつまり借金ということなので、「休業できてラッキー」というより、「したくも無い借金を強制的にさせられた」という感じになってしまいます。

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良い案があれば教えて欲しいです。

とはいえ、現実的に考えてどの対策も取るのは難しそうです。

そうなると、全体的にある程度の人数が感染してしまうことは避けられないように思います。幸い、日本は現段階ではピークは抑えられているとのことなので、医療崩壊は避けられるかもしれません。

後はもう、日常にあるものとして受け入れるしか無いのかと思ったりします。

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