奄美大島沖で過去最悪レベルの石油流出、漂着はじまる!海外報道と国内報道で温度差
2018年1月14日、イランのタンカーが奄美大島の沖300kmで沈没、過去最悪ともいえる大量の「軽質原油コンデンセート」が流出しました。日本のメディアではあまり報じていませんが、かなり大きな被害が予測され、海外でも「35年ぶりの最悪のタンカー流出事故」などと報じられています。
下の動画は英国立海洋研究所のシミュレーションで、サンゴ礁、漁場などへの影響が懸念されています。
今月10に起こった10万トン級イラン国籍タンカーの衝突炎上により、ここ数十年で最悪のオイル流出が東シナ海で展開中であるとのロイターの記事。英国立海洋研究所のシミュレーションによると、3ヶ月以内に日本にもかなりの汚染被害が…。https://t.co/bOXQxFeJWM pic.twitter.com/BndvCt7dra
— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) 2018年1月28日
「宝島」にいる方の報告によれば、タンカーの燃料であった原油がすでに「宝島」の海岸のあちこちに到達し、消防団と青年団が毎日海岸の油処理をしているとのこと。
ひどいね。。。
物凄く綺麗だった宝島の海が。。。って息子が言ってる
もう泳げない。。
魚が食べれない。。
ソレよりも。。
コンデンセートってなんだ❓
無色透明か薄黄色とあるが。。
非常にイヤな予感。。 pic.twitter.com/UUt50fry31— yoshidakengoman (@yoshidakengoman) 2018年1月31日
今回大量に流出した「コンデンセート」は水よりも軽く揮発性も高いので、蒸発していくとの見解もあります。ただ、「コンデンセート」がこのように大量に流出した事例はなく、正確なことはまだ分かっていないということです。
また、日本と中国は本件に関し、環境への影響評価が遅いとの批判を受けていますが、両国の国境紛争がその対応を複雑にしている可能性があるとの見解もあります。
消費者がこの地域の魚介類が安全であることを確信できるまで、両国に漁業を閉鎖するよう促している専門家もおり「両国政府に直ちに行動していないことは間違いだ」と述べています。
【参考】Reuters、The Guardian、Yahoo!ニュース
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