【ライブカメラ】チェルノブイリ発電所の電源喪失、使用済み核燃料の冷却ができない状態に!
ウクライナの国営原子力会社によると、チェルノブイリ原子力発電所の電力接続が途絶えたため、使用済み核燃料を冷却できず、放射性物質が放出される可能性があると発表したとThe Tribuneが報道しています。
上の動画はチェルノブイリ原子力発電所のライブカメラの動画ですが、現在表示されていません。カメラが普及すると放送が見られるようになります。
チェルノブイリ原子力発電所はキエフから約100kmの位置にあります。チェルノブイリ原子力発電所には現在でも約20,000の使用済み核燃料があり、電源がないと冷却できなくなってしまいます。
下記はウクライナのSSSCIPによる発表。
チェルノブイリ原子力発電所の最新情報:キエフの高圧線は、ロシア軍による損傷のため、現在切断されています。その結果、チェルノブイリ発電所と立入禁止区域内のすべての原子力施設には電気がありません。
Update on Chornobyl Nuclear Power Plant:
750 kV ChNPP – Kyiv high-voltage line is currently disconnected due to the damage caused by the occupiers.
As a result, the Chernobyl station and all nuclear facilities in the Exclusion Zone are without electricity.
— SSSCIP Ukraine (@dsszzi) March 9, 2022
チェルノブイリ原子力発電所は2月下旬、ウクライナに侵攻したロシア軍に占拠されました。ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いているため、復旧作業ができない状況だということです。
続報があり次第追記します。
【2022/3/9 23:10更新】
IAEAによると、1986年のチェルノブイリ原発事故から時間が経っているため、使用済燃料貯蔵プールの熱負荷とプールに含まれる冷却水の量は、電力供給を必要とせずに効果的な熱除去を維持するのに十分とのことです。
IAEA says heat load of spent fuel storage pool and volume of cooling water at #Chornobyl Nuclear Power Plant sufficient for effective heat removal without need for electrical supply. IAEA update from March 3: https://t.co/x5IlduZQOn
— IAEA – International Atomic Energy Agency (@iaeaorg) March 9, 2022